議事堂が占拠された!

仕事をしていたら、ニュースアプリから通知がきた。議事堂が占拠されたという。あらましはこうだ。議事堂は今新大統領を承認する「セレモニー」の真っ最中。予想通りの賛成反対の激しい議論がありつつも、反対派の副大統領は、しぶしぶながらも法に従い新大統領承認することで式を終える予定だった。

一方で、議会のすぐ裏の広場では、大統領サポーターの大規模な集会があり、その特設ステージにたった大統領は、いつも通り「われわれの選挙は盗まれた」と扇動すると、興奮したサポータは、議事堂になだれ込み、セキュリティを突破して、議事堂を占拠、バルコニーには大統領を掲げ、議長席の占領にいたる。

これはひどいと、あわてた共和党ナンバーワン議員は大統領に電話、あんたの扇動でこんなことになったのだから、せめて彼らの行動をいさめるビデオメッセージをだしくれて懇願した。するとそれをうけて、大統領は「われわれの選挙はぬすまれた。しかし今日は家に帰ってくれ。きみたちの気持ちはよくわかる」。このメッセージは、さらなら暴動をあおるものだと、Twitterではすぐに警告処分。

そしてついに連邦警察とFBIが出動した今、これがどのように終わるのかはまったくもって不透明だ。なかには25条を発動して、ただちに大統領を弾劾すべきだという意見もあるが、まだ騒動だし、任期切れをせまっているのだから、それも無いと思われる。それよりも共和党の連中は、これまで徒党を組んで大統領に付き合ってきたが、たった今、本来なら共和党の地盤であるジョージア州で、上院2席を落とし完敗した。そろそろ頭を冷やした方が良いのではないだろうか。